博物館本館2階

導入展示部分


かつては、石炭の未来…石炭の樹…といった、炭鉱稼働時代の展示が三十数年にわたって残っていましたが、今回の改修では夕張の財政破綻という今日からスタート。ここでは、夕張の概要についてもコンパクトにまとめてあります。

メイン展示室に向かう1階との吹き抜け部分


かつては、イミテーションのメタセコイアの擬木がニョッキりと生えていましたが、階の間を暗幕で塞ぎ、大型スクリーンで導入映像を映し出すようになりました。 普段は展示業者が作った映像が流れていますが、ガイド解説の時にはスタッフが持参したiPadで館員自作のプレゼンを流して、ご案内する方々の興味や理解度に合わせた解説を行う予定です。

その横には、エレベーターが前面に出てきたことで2階に橋のような通路ができ、ロビーを上から眺めることができます。結構、お気に入りのスポットです。

展示室


中央にテキスト(文字)主体の解説。キーワードは、大きく色が変わっていて、このキーワードだけ拾い読みしても、最低限度の流れを理解できるようになっています。この他、同じ産炭地のドイツ・ルール地域に行って、博物館を歩き回ってきた成果が展示に生かされていますが、コンテンツはまだまだ収集途中で、常に変化する博物館を象徴しています。

両側の壁面は白い壁になっており、任意の場所に映像投影が可能です。炭鉱ごとの史料を月替わりで展示する…「今月は○○炭鉱の月」といったこともできます。

展示室(折れ曲がり部分)


かつての友子人形が置いてあった、展示室の折れ曲がり部分。これまで見てきたコーナーと、これから進むコーナーの両方を見たら、このような感じとなります。

 

どちらかと言うと、今風の見た目重視展示で、改修担当者が一番最後まで展示業者と激論を交わしながら苦労していた所ですが… 何種類もあった坑内模型は、大型のタッチ画面に置き換わりました。坑内機械などは、この後行く、地下の坑道展示に、これでもか!とたくさん展示してありますので、ここは導入部としてこの程度の濃度でアッサりと。 かつてのギッチリ詰まった展示が懐かしい、あの展示品はどうなっているのだ…といった声には、今後、1階BAN-HALLでの特別展で未公開史料も含めて対応できたらと考えています。

展示室(角のエリア)


2階で皆さんが足を止め、同行の方と話しに花が咲くのが、この角のエリアです。足もとには1960年代の夕張全体の空中写真が、壁面には石炭発見から今日までの出炭量と人口の折れ線グラフが大胆に描かれ、人々の暮らしを写した映像が大画面で流れます。

その横には、暮らしの姿の一端を思いださせる展示品がさりげなく置かれています。

石炭斜陽と観光開発、そして破綻へと至る激動の動きが、生々しく描かれ、時代・時間…といった「時」に思いをはせる象徴的な時計の展示で終わっています。

そういう思いを持ちながら、地下の炭鉱ワールドに歩みを進めてみましょう。